【ノンフィクション】LPに鬼強い会社って、本当にLPに鬼強いの?〜宣戦布告編〜

プランナーの黒須です。

登場人物

黒須 仁美(くろす ひとみ)
free web hopeのライター。前回「もしも現役ボディビルダーが、筋フルエンサーになるためにマーケティングの勉強をしたら」というカオス記事を担当。

前回、SIVAさんのプロダクト「Squad beyond」の素晴らしさを筋肉に例えて紹介したところ、たくさんの反応をいただきました。
皆様、ご一読いただきありがとうございました!

記事を通して、筋トレもマーケティングも一朝一夕では成し得ないけど、Squad beyondは「マーケティングに必要な機能はすべて揃っているやばいツール」ということが、伝わったのではないかと思います。

📚合わせてお読みください

もしも現役ボディビルダーが、筋フルエンサーになるためにマーケティングの勉強をしたら

さて、噂の筋肉LP公開からちょうど1週間が経過したのですが、その間にオフィスを揺るがす大事件が起こっていたのです。

届いた一通のDM

とある日のオフィス。

スクワッドビヨンドの杉浦社長からだ?なんだろう・・・

どれどれ。

先日はおもしろ筋肉LPありがとうございました!
Twitterでも言及がたくさん出ていて、かなり好評です!
 
さて、ここから本題ですが、サービスLPの制作もお願いしたいと思ってます。

マジすか。ありがとうございます!!!!

社長ーーー!!!

登場人物

相原 祐樹(あいはら ゆうき)
現在10期目で社員数31名のデジタルマーケティングエージェンシー free web hope の代表。

この前担当したおもしろ筋肉LPが好評で、なんとサービスLPのおかわりいただきましたー!(あぁがんばってよかった・・・!)

よかったな!ちなみにどんな内容?見せて!

(あ、これ結構長文だな・・・)えっとどれ・・・ん?

ん?

やばい。このあととんでもない内容が書いてる・・・
どうしよう、正直に伝えた方がいいよねこれ・・・

ちょっと見てくださいよこれ・・・

DMに書かれていたのは、驚愕の内容。

先日はおもしろ筋肉LPありがとうございました!
Twitterでも言及がたくさん出ていて、かなり好評です!
 
さて、ここから本題ですが、サービスLPの制作もお願いしたいと思ってます。
 
で、御社にはスクワッドビヨンドのLPをスクワッドビヨンドを使って成果を出すまでの工程をガチレポートしてほしいんですよね。
 
まあ、普段「LPに鬼強い」って言っているので断られることはないと思いますが・・・こちらお願いできますと幸いです。

おわかりいただけただろうか。
そうです。完全に煽られています。
 「LPに鬼強い会社」として10年やってきた、free web hope。
そのノウハウを全公開するってことですよね?大丈夫、、、じゃないよね?
 
大ゴケしたら本当に最悪だし全く笑えない。こんなのうちにリスクしかないじゃないですか。
でも「え、free web hopeさんこの勝負受けないの?!」とも思われたくないし・・・

果たして、社長が下した判断とは。

free web hope、緊急会議実施

後日・・・

登場人物

金(きん)
free web hopeのプランナーで制作チームのリーダー。

登場人物

柴田(しばた)
free web hopeの広告運用者。

登場人物

榊(さかき)
free web hopeのデザイナー。

登場人物

谷口(たにぐち)
free web hopeの広告運用者。

今回、うちでも使っているSquad beyondのサービスLPを制作・広告運用をすることになったんだけど

了解でーす。納期とか決まってます?僕諸々進めとくので、チャット追加してください。

あ、いや今回はそういう感じじゃなくて・・・

(社長、スクワットじゃなくてスクワッド

制作過程と広告の数字、SNS上で全公開します

一同「ファッ?!!!!!!!!」

???ちょっとよくわからないんですけど・・・

そんな顔しないで・・・

・・・社長それ本気で言ってます?w

嘘みたいな企画に、半笑いしちゃってる。

マジか・・・きつ、、、

ほら、頭をお上げ。

社長には社長の意図があって受注したと思うんですけど、これはさすがにやりすぎだと思いますよ。結果を出せばいい話なんですけど、最悪のケースも想定しないと・・・

動揺を隠せないメンバー。
あからさまにテンションが下がっているが、当然の反応である。
 
こんなにみんなが露骨に嫌がっている中、社長は続ける。

一言一句、そのまま受け取って解釈してもらえると。まあとんでもない企画だけど、やるよ!やるしかないでしょ!いつも通りやるだけ。結果が出るまでやる!!

そして・・・

(📞calling…………)

もしもし杉浦さん?黒須から聞きました!DMありがとうございます!結論、サービスLP作りましょう!SNS全公開やりましょう!ただ、こちらにも条件があります。この企画、僕らへのリスクが大きすぎるので・・・CV×10回スクワットしてもらいます。いいですね?じゃあ、よろしくお願いします!はい失礼しまーす。

(サービスLPのCV×10回スクワットするの???)

というわけで、会社の威信をかけてガチンコ勝負を受けることになりました。
 
まさかこんなことになるなんて。
サービスLPを作って広告運用をしてその結果を全公開する???コケたらヤバいんじゃ、、、

ついに、ガチンコバトル開幕

ここからは実際の打ち合わせの様子を、テキストと映像でお送りいたします。

今日はよろしくお願いします!すでにお世話になっているツールですけどいつも通り、根掘り葉掘り質問させていただきますね!

頼もしいです。ありがとうございます。

あれ、思ってたよりも和やかな雰囲気ですね・・・?

登場人物

杉浦社長
SIVA社の代表。今はプロダクトの改善と筋トレに命を懸けている。

登場人物

Yuzuさん
SIVA社の名物広報。Yuzuさんが写っているバナーのCTRが激烈に高いと話題。

ーーーーー いざ、ヒアリング ーーーーー

まずは杉浦さんのキャリアについてお伺いしてもいいですか?

前職はGunosyで、ダイレクトレスポンス広告商品である「GunosyAds performance」のセールスと運用を行なっていました。そこでアドネットワークの立ち上げなど様々なことを経験し、入社当時1億程度だった年商は退職するころには100億ほどになり、会社の大部分の売り上げを占めるほどに成長していましたね

元々Gunosyにいらっしゃったんですね!なぜそこからSIVAを創業してCMSを作ることになったんですか?

広告業界も『正しい人が正しく評価される世界』にならないといけないと思ったからです。

きっかけは、2015年頃。
Facebook広告などでクライアントの商品を第三者風・取材風に伝える「記事LP」がトレンドになったこときっかけをに、広告の質が悪化していったと言います。

みなさん感じていると思うんですけど、近年の広告業界は全然クリーンじゃないですよね。この背景には、広告の提供側の内部に存在する『情報の非対称性』であると僕は考えています。

当時記事LPが流行ったことで、ワードプレス等の簡単に記事が作れるCMSで記事を量産し、効果検証をする運用スタイルが主流になりました。
 
その結果、スピード感のある小規模代理店×アフィリエイトという組み合わせで最大の効果を発揮するようになったのです。

リスクを取る必要がなくどんどん獲得してくれるのですが、実態は広告費がいくらかかっているか本当の意味で知ることは不可能でした。

「獲得力を伸ばした代理店が、高額の報酬単価を持って小規模のASPをつくり、更に小規模の代理店にクライアントの商品を成果報酬で卸す」という事象が多発したのです。これはいよいよまずいな、と。

  

つまり、クライアントは、どこの代理店がどこの広告媒体に自分の商品の広告を出稿しているのかわからなくなってしまったのです。

私がGunosy在籍時にCPAが3000円前後だった商品は、多くの代理店が扱うようになり、代理店同士で競い合った結果CPAは上がり続け、今では2万円近いものもあります

高騰していくCPA。
それでも、どうにかして売らないといけないため、各社過度な広告表現にしたり縛り回数をきつくしたり・・・と、どんどん悪循環に陥っていきました。

あと、広告業界ってまだまだ煩雑な業務が多くてアナログですよね

最近のツールは、コードレスで簡単にLPが作れたり、ヒートマップが見れたり、簡単にABテストができたり・・・着実に便利になっているような感じがするが・・・

すごくわかります・・・新しいツールを入れても運用者の負担ってあんまり変わらない・・・

ツールが増えたことで、表面的には効率化されたように見えますが・・・それによってツールの行き来が発生しているし、レポーティングや審査を含む書面の確認などのデイリータスクは未だにスプレッドシートをいくつも作っているような状況。
あれ、根本の「煩雑さ」って全然解消されてないのでは・・・?

非効率なことからはさっさと開放されて、もっとクリエイティブなことに頭を使うべきだと思うんです。クライアントのためにも、自分の成長のためにも

昨今の広告業界では、さまざまな問題を抱えています。

過剰表現などのモラルを逸脱し、不快な気持ちにさせるような広告。
次々に新しい手法が生み出され、根絶するのは難しいアドフラウド。
複雑化した商流や業務内容によって引き起こるマーケターの長時間労働。

その結果、業界全体に対する不信感は増し「広告って結局ユーザーを騙してるよね」と思われてしまう。本来広告は、新しい何かに気づかせてくれる貴重な媒体なのに。

広告が純粋に新しいコトやモノに触れられる媒体にするためには、「正しい」行動をまっとうにしながら成果を上げている人やチームが正しく評価され、高い利益や、人間的な幸せを享受できる世界でなければいけない、と杉浦さんは考えます。

で、2016年10月にSIVAを創業し、Squad beyondを作ることにしました

なるほど。それで今に至るんですね・・・丁寧にありがとうございます!

そしたら次に実際の機能についてお聞きしたいんですが・・・普段営業するときなんて説明してます?Squad beyondって一言でいうとどんなツールなんですか?

・・・。一言で説明できない。でも使うとみんな離れなくなってしまう、そんなツールです

で、でたー!一番LPにするの難しいやつーーーーーーー!

え、どんなツールか全然わからないんだけどw
でも、創業者が一言で説明できないのには理由がありました。

ーーーーー 集中 ーーーーー

まずSquad beyondは、CMSでありCRMでもあります。

こちらはダッシュボード。
売上や利益がひと目でわかるだけでなく、新しい作業の開始、過去の作業履歴、成果の良い/悪いページのランキングといった社内の業務進行もすぐ確認できます。

  • 広告媒体と連携し、配信データを反映
  • CV実績で売上を把握
  • ページ毎実績
  • 日付別実績
  • 指標はワンクリック切替

そして、Squad beyondにはWeb広告の『制作』『運用』『レポーティング』『改善』をするための機能が全て実装されています

具体的な機能は以下です。

01.|LP/メディア制作・レビュー

ページを作成+配信するだけで、自動的にデータの解析と最適化ができる

専門的な知識がなくても、見たまま簡単に記事LPが作成できます。
※自分でコードを入力できる「HTMLエディタ」もございます。


 

  • CSS/JSファイルアップロード
  • リンク一括置換
  • 詳細設定(余白や背景画像など)
  • バックアップ復元

すごい簡単そう・・・!

最もうれしいのは、サーバー容量は無制限な点。急にアクセスが伸びてもダウンすることはありません。PV数、解析可能ページ数、ドメイン数、全てが無制限です。
 
また、作成したページは、作成直後からすぐにチーム内で共有できます。
※編集権限に内社外パートナーやメンバーにも共有用URLですぐにシェアが可能!

コメントや修正指示もビヨンド上でできます。履歴の管理もできるため、安全性とノウハウの蓄積を同時に実現できるということです!

02.|ヒートマップ

ユーザー行動の見える化

ヒートマップは、LPを起点に、ステータスごとの比較や、流入元、広告セット、セグメント、バナーごとなど細かな好きな粒度でクリックのみで比較が可能です。


 

  • 記事別実績
  • ユーザー別ヒートマップ (離脱/Click/CV)
  • 離脱箇所グラフ
  • 残存率
  • 熟読ポイント
  • ヒートマップ比較

これらの機能が、ページを作ると自動的に見れるようになります。
解析タグの設置やイベントの設定は必要ありません。

いろいろ設定しないで分析できるのはいいっすねぇ

03.|1URLでABテスト

クリエイティブと記事の検証

なんと、最短3クリックでテストが完成。さらに、各記事の配信割合の変更も簡単に行えます。
こちらもテスト後の解析は設定不要。高速でクリエイティブとLPを組み合わせた多変量テストができます。

「Squad beyondを導入したことで、これまでABテストに使っていた労力を分析に当てることができた」という意見はよくいただきますね!

04.|分析・レポート作成

検証をした分析結果を組み合わせてレポートをします。

広告媒体の連携により、起点から終点(クリエィティブ→LP→CV)まで一気通貫で詳細にレポートを確認できます。
取得できるデータも幅広く、beyondレポートだけで運用がなりたつため、ツールの行き来が極端に減ります。


 

  • 分類(全体/記事/クリエイティブ/組合せ)
  • 数値(PV/UU/Click/CTR/CVR/CTVR/直帰率/離脱率/オファー到達率)
  • 詳細(都道府県/時間帯/滞在時間/閲覧回数/4G/Wifi)

ここまで機能がたくさんあると、逆に「一部のリテラシーが高い人だけしか使いこなせないんじゃないの?」と言われてしまうこともあるみたいですが・・・
 
「広告運用を誰でも簡単に何よりも安全に」をテーマにしているので、経験が浅い方でも使いこなせるように設計しています。Squad beyond、すごいじゃないか。

よく『競合ってどこになるんですか?』と聞かれるんですけど、、「競合がないですよね?」「代替ツールが見つからないです」って、お客さんから言っていただくことが非常に多いです。ヒートマップとか、テストとか、機能ごとに競合はもちろん存在するのですが。Squad beyondはWeb広告の効果改善を目的として開発しているのでそもそも全く違うツールなんです

どうやら他のCMSとは“目的”が違う模様。

実際に普段広告運用している柴田さんと谷口さんだったら、なんて一言で説明します?

うーん、、、無駄を省きまくってて一つの管理画面で見れるツール・・・

めんどくさがりが作った誰でも簡単に分析できるツール・・・

めんどくさがり(笑)なるほどねー。でもこういうことだと思いますよ。それぞれの運用担当が思うやりたいこととか課題に感じていることってさまざまですよね。Squad beyondは運用担当者が思う『こんなことできたらいいな』を集約したポイントと、あまりにも当たり前にやりすぎていて無駄に気づいていない部分を削ぎ落としたポイントがあります。

「当たり前だと思ってたからなんの疑問も持たずにやっていたことが、Squad beyondを使ってからいかにそれが無駄だったのかに気づけた」という声も実はすごく多いそうです。
 
杉浦さんが、創業者なのに一言で説明できない理由。

気づいてなかったり、新しい価値のものだから説明が難しいんですよね(笑)

車業界で例えると「テスラって何?車で遠くに早くいけることには変わりないじゃん?」みたいな。でも体験を通すと気づくことがある。体験を売ってる。これと同じです。

(改めてすげぇ・・・)たしかにこれはできることがありすぎて一言でまとめるの難しいっすねw 率直にマーケターが成果にコミットできるように作られたツールだと思いました。杉浦さんの集大成なようにも感じます。てかこれを実装できるエンジニアめちゃくちゃ優秀ですね!

集大成な部分もあるのですが、beyond全体の構想としてはまだまだスタートしたばかりです。こないだ富士山だと何合目?と聞かれて、河口湖インター降りたぐらいって答えました(笑)だからこそ、開発には力を入れていて、改善要望が出てから実装されるまでのスピードはかなり意識しています。

すでに十分すごいツールですが、2020年7月に正式リリースをしたまだまだ新しいサービス。
今は、常にクライアントさんの要望を吸い上げられるようにSlackで共有され、1ヶ月で13個程度機能の改善をされているそうです。

ちなみに、最近実装した機能とかありますか?

これまで画面はダークモードだけにしていたんですけど、最近ライトモードも追加しました。改善要望が出てから実装されるまでのスピードはかなり意識しています。

先にダークモードから作るあたり、杉浦さんっぽさを感じますw

(笑) ひねくれものなんで、人がやらないことからやりたいw

プロジェクトに携わるメンバー全員でSquad beyondについて理解を深める風景をお届けました。
打ち合わせは、終始なごやかな雰囲気でしたが・・・

すごいのはわかったんだけど、Squad beyondの魅力をどう表現すればCVRが上がるんだろう・・・ますます難しいな・・・

次回、LPに鬼強い会社のガチ制作ノウハウを大公開します。


 

To be continued…